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『Jリーグ2020』外国人枠のルールが改正?変更前と変更後をわかりやすく解説

『Jリーグ2020』外国人枠のルールが改正?変更前と変更後をわかりやすく解説
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いよいよJリーグ2020シーズンがスタートしました。各チーム補強が上手くいった所、そうでない所はっきり明暗が別れましたが、長いシーズンを戦うべく、どのチームも全力を出して頑張って欲しいです。

さて、Jリーグでは外国人登録人数が変更になって1年が立ちます。ルール変更に各チーム照準を合わせて、個性的な外国人選手を数多く獲得しています。外国人獲得に関する前と、外国人獲得ルール変更後では何が変わったのか?Jリーグの今後にどのような影響があるのか?詳しく見ていきましょう。

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『Jリーグ2020』外国人枠のルールが改正

過去にJリーグは、外国人獲得に対してアジアサッカー連盟の外国人登録ルールに順して運営してきました。しかし、スポーツ専門OTTサービス「DAZN」と2016年から提携した事により、ネームバリューのある外国人獲得に積極的に動くようになりました。

サガン鳥栖でプレイし、同チームで現役を引退したフェルナンド・トーレスや、天皇杯優勝を置土産にヴィッセル神戸から現役を引退したダビド・ビジャ、現役でプレイしている世界最高峰のゲームメーカーアンドレス・イニエスタ、元FCバルセロナに在籍経験があるセルジ・サンペールや現役ベルギー代表トーマス・フェルメーレンイサク・クエンカなどサッカーファンであれば名前を知っている有名プレイヤーが続々と来日。彼らのプレイを一目見ようと直接スタジアムに足を運ぶ人が増えてきました。

Jリーグ外国人枠2019年のルール変更前

外国人登録のルールが変更になったのは2019年からですが、改正以前はどのようなルールだったのでしょうか?

まず、アジア圏外の外国人登録可能人数は3名まで。そこにオーストラリアを含むアジア枠が1名の、別名「3プラス1」ルールで運営されてきました。従って試合に登録できる外国人選手は4名までという事になります。

更に、タイやベトナム、ミャンマーやカタールなどの提携を結んでいる国は外国人枠から除外し、外国人枠とは別に試合に出場する事が可能となっていました。

そこで上手く活躍していたのがタイ代表のチャナティップやティーラシンなどが有名ですね。彼らの活躍で、タイのレベルの高さが伺えました。

しかし、このルールでは固定ポジションになりやすいゴールキーパーやセンターバックは外国人の起用が中々できなくなり、アタッカーをメインとした外国人の獲得をどのチームも行なっていました。

Jリーグ外国人枠2019年のルール変更後

続いて、昨年から改正されたルールは大幅な変更としてまずアジア枠の撤廃です。これにより、オーストラリアを含むアジア枠だった選手も外国人扱いになります。そして、外国人の登録枠を5名(J2・J3は4名)にして、提携国枠は1名登録可能というルール改正となりました。

1名追加になっただけと思われがちですが、今までブラジル人などの外国人3名とアジア枠1名だったのが、ブラジル人5名を一気に登録する事が可能となりました。

獲得する人数は無制限で、何人でも獲得は可能となります。ただし、試合に登録できる外国人はアジアを含めて5名までとなりますので、そこを考えながら外国人の獲得に動くのが、各Jリーグスカウトマンの腕の見せ所となります。

ヴィッセル神戸は外国人選手は何名?

さて、昨シーズン天皇杯を制し、積極的に外国人獲得に動いているヴィッセル神戸は何人外国人を獲得しているのでしょうか?

まず、昨シーズン限りでダビド・ビジャが引退、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキーがトルコに、ウェリントンがボタフォゴに、ジョアン・オマリがFC東京にそれぞれ移籍しました。

神戸としては、古橋の相棒役とフィニッシャーの獲得が至上命題とされてきましたが、かねてから移籍の噂があったドウグラスを清水エスパルスから獲得しました。

昨シーズンから稼働しているイニエスタ、サンペール、ダンクレー、フェルマーレンを含めて5名の外国人で今シーズンを戦っていく事になります。

日本人を含めた全メンバーは27名という、アジアチャンピオンズリーグと並行して戦うには人数が少し寂しい気もしますが、少数精鋭部隊で外国人プレイヤーがどのような活躍をするのか非常に楽しみです。

横浜F・マリノスは外国人を6名スタメン起用

少数精鋭で今シーズンに挑むヴィッセル神戸とは逆に、昨シーズンのJリーグチャンピオン横浜Fマリノスはしっかりと人数を補強して今シーズンに挑みます。

横浜Fマリノスの外国人は、昨シーズン得点王のマルコス・ジュニオール、昨シーズンマルコスの怪我で治療中にしっかりと代役を果たしたエジカル・ジュニオール、エリキ、ディフェンダーではチアゴ・マルチンスゴールキーパーのパク・イルギュ、そして提携国枠で昨シーズン予想外の活躍を見せた現役タイ代表ティーラトンの外国人5名と提携国枠1名の計6名で今シーズンを戦います。

日本人獲得も積極的に動き、ストーブリーグを盛り上げました。浦和から大分にレンタル移籍していた元U-23日本代表のオナイウ阿道、以前横浜Fマリノスに在籍し、サガン鳥栖やセレッソ大阪で活躍した水沼宏太など、Jリーグファンおなじみの選手を続々と補強しています。

『Jリーグ2020』外国人枠のルールが改正?変更前と変更後をわかりやすく解説|まとめ

外国人登録枠が増えた事により、Jリーグが大幅に変化した事があります。それは外国人ゴールキーパーの激増です。

現在外国人のゴールキーパーを獲得しているチームは、札幌、仙台、鹿島、柏、横浜Fマリノス、清水、名古屋、セレッソ大阪、大分の計9チームと以前に比べて増えたのが分かります。

言語などのコミュニケーションが心配されましたが、ビッグセーブなどゴール前の攻防戦がよりダイナミックになり、いかにゴールキーパーが経験と実力が重要か分かるようになってきました。

外国人が増えたからといって日本人選手の出番が減るのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、外国人のフィジカルコンタクトや判断能力など、以前では経験できなかった事が練習や試合で経験することが可能となります。

Jリーグが、日本人選手がもう一段レベルアップするのに、経験ある外国人は貴重な存在となる事でしょう。そして、世界と戦えるJリーグチームが、日本人選手が一人でも多く育つように、外国人選手の活躍を楽しみに観ていきましょう。