2年連続のチャンピオンズリーグ決勝進出、そして昨年、チャンピオンズリーグ王者を勝ち取り。現在プレミアリーグ無敗、首位独走中とここ数年、まさにリヴァプール黄金時代の到来。
その絶好調の秘密は、ユルゲン・クロップ監督の手腕によるものなのか?リヴァプールの様々な情報と推測をしてみました。
目次
リヴァプールFCとは?
リヴァプールFCは、イングランド・リヴァプールを本拠地とする、世界最高峰のプロリーグ、プレミアリーグに属するフットボールクラブ。
チームの愛称は「The Reds」(レッズ)。JリーグのFC東京の応援歌でもある、世界中で人気の応援歌「You’ll never walk alone」を最初に歌ったクラブでもあります。
ライバルチームは、マージーサイドに本拠地を置くエヴァートンFCであり、両者の対決は「マージーサイドダービー」として毎試合、注目されている試合になっています。
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クロップ監督によるリバプールの戦術
ユルゲン・クロップ監督(以下クロップ監督)は、15−16シーズン開幕の2ヶ月後という難しいタイミングでリヴァプールの監督に就任し、その後、17-18、18-19と2シーズン連続CLファイナル進出、CLチャンピオンなど、目に見える結果を出し続けてきました。
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なぜクロップはそこまで勝てるチームを作り上げられたのでしょう?
リヴァプールのイメージは、「とにかく点は取れる」という超攻撃型のチームスタイルでした。現在、バルセロナで活躍するルイス・スアレスや、フェルナンドトーレス、オーウェンなどの強力FWを要し、どれだけ点を取られても取り返す、というイメージが強い時期が続きました。
同時に、「守れないチーム」というイメージも付いていました。それを払拭したのがクロップ監督です。
クロップ監督は守備の立て直しを最優先に考え、「ゲーゲンプレッシング」をチームに浸透させました。
ゲーゲンプレッシングとは?
今やクロップ戦術とも言われるほど、浸透したこの戦術。
簡潔にいうと、攻から守への切り替えのアクションを素早くし、即時にボールを奪い返してショートカウンターに転じる戦術です。
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最前線から積極的にプレッシャーを与えに行き、相手に考える時間を与えずにミスを誘発してボールを奪う動きを連続で行います。
ゲーゲンプレスには3つの動きがあり、
・ボールを奪われたらすぐに、守に切り替え、ボールホルダーにプレッシングに行く。
・パスコースを限定させ、相手のプレーの選択肢を減らし、連続的にプレッシングに行く。
・ボールを奪ったら、すぐに素早いショートカウンターに転じる。
を、組織的に行います。
この戦術で一番重要なのは、攻から守、守から攻への切り替えの早さです。切り替えが早ければ早いほど、ボールホルダーへのプレッシャーも大きくなり奪いやすくなります。
これがゲーゲンプレッシングという戦術です。
サラー・マネ・フィルミーノという世界最高峰の3トップ要する攻撃陣に、この戦術を叩き込むことで、もともと爆発的な攻撃力を誇る攻撃陣に、守備面から修正していき今のリヴァプールのような素早く強いサッカーを浸透させていくことに成功しました。
リヴァプールの注目選手
ほとんどの選手が世界クラスの選手なので、もちろん全選手を注目して欲しいのは山々ですが、その中でも、今のリヴァプールの強さの中心になっている選手を3選手挙げていきます。
フィルジル・ファン・ダイク
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2017年12月にサウサンプトンから、当時、DFでの移籍金最高額でリヴァプールに完全移籍してきました。
彼は、短所という短所が見つからない、パーフェクトな選手です。ボディバランスの強さ、足元のうまさ、冷静な判断・指示、ゴールセンス全てを兼ね備えた世界最強CBと言えるでしょう。
現に、彼が1年5ヶ月ぶりに1対1で抜かれる!なんてニュースが話題になるほどです。
DFながら、今年のバロンドールの最有力選手としても名が挙がっています。
アレクサンダー=アーノルド
なぜ「仰天コーナーキック」 を蹴ったのか アレクサンダー=アーノルドが明かすhttps://t.co/OJss9MEDaY#FootballNEXT https://t.co/XOteRlcLTp
— サッカー速報-FootballNEXT (@mori_shio) May 8, 2019
ユース上がりの弱冠21歳ながら、リヴァプールの不動の右サイドバックとして活躍しています。
彼の最大の特徴は、「キックの精度」「スピード」です。昨シーズン、この若さにも関わらず、プレミアリーグのDFにおける1シーズンの最大アシスト数(12)を記録するほどです。彼のクロスからいくつものゴールが生まれています。
未だに、守備面には若干不安は残しますが、今のリヴァプールを象徴するプレースタイルの持ち主です。今後もますます期待できます。
ロベルト・フィルミーノ
【写真特集】フィルミーノ決勝弾でパレスを撃破! リバプールはVARにも救われて開幕13戦無敗(12枚) https://t.co/I8c1Xpy1s4 #gekisaka pic.twitter.com/ELoeXFNXWl
— ゲキサカ (@gekisaka) November 26, 2019
2015年、ホッフェンハイムから移籍してきたブラジル代表FWです。
ストライカーとしての得点能力はもちろんですが、彼の最大の特徴は「偽9番」です。馴染みのない言葉かもしれませんが、要するに、FWの位置から一列降りてスペースを作り、ケームメイクをすることができるということです。
フィルミーノが一列降りて、DFを引きつけスペースができるからこそ、他の選手のプレーの選択肢が増えるのです。足元の技術もブラジル人らしく、アシストの豊富さもあるので、サラーやマネが得点を量産できるのも、フィルミーノの偽9番のおかげとも言える、非常に欠かせな選手です。
今年のリバプール結果予想
プレミアリーグ、チャンピオンズリーグを同時に戦っている今期のリヴァプール。
今年はどのような結果を出せるのでしょうか?予想してみたい思います。
プレミアリーグ
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リヴァプールは現在、13勝1分と開幕14戦無敗、首位独走中です。トンデモナイ数字ですね。
2位のマンチェスターシティとのポイント差も10以上あるので、まだ優勝確実とは言えませんが、1990年以来の悲願の優勝は、かなり濃厚でしょう!
03-04シーズンのアーセナルが達成した無敗優勝の再来もあるかもしれません!注目してみていきましょう!
チャンピオンズリーグ
[CL]昨季王者リヴァプールにGS敗退の可能性 混戦E組の“突破条件”は – https://t.co/QtUpPBEqTo pic.twitter.com/ORW8GRHtHW
— theWORLD(ザ・ワールド)編集部 (@theWORLD_JPN) November 29, 2019
ディフェンディングチャンピオンであるリヴァプールですが、プレミアリーグとは打って変わって、CLのグループリーグは少し苦戦している感があります。グループE首位には位置していますが、未だ突破は決めておらず、次節の結果によっては敗退も考えられます。
ですが、一度勢いをつけてしまえば、止めることは容易ではない力を持っていますから、グループリーグを突破することができれば、3シーズン連続のファイナル進出を狙えるでしょう!
バルセロナとのファイナルでCL2連覇を予想します!
リヴァプール黄金時代!その理由はクロップ監督の手腕のおかげ!?まとめ
リヴァプールFCについてまとめてみました。
強豪ではあったがなかなかタイトルの取れないチームから、数年で黄金時代に突入し、CLチャンピオンにもなったチームへと変貌させたクロップ監督の手腕はものすごい能力ですね。これは選手へのアフターケアやモチベーションの上げ方など、人間性も優れているからこそなし得るものなのでしょう。
今年もリヴァプールは絶好調のまま突き進んでいます。プレミアリーグではどこがリヴァプールを止めることができるのか!CL連覇を達成できるのか!
今期大注目のこのチームを皆さんも見逃さないように!!