ヴィッセル神戸に在籍している、フットボール界最高峰のプレイヤー「アンドレス・イニエスタ」
FCバルセロナ黄金期を築き上げ、南アフリカワールドカップ決勝ゴールを上げスペイン代表を初の世界一に導いた選手として、今も輝きを放っています。
リーガエスパニョーラではタイトルを総ナメにし、UEFAチャンピオンズリーグ優勝、クラブワールドカップ世界一、スペイン代表ではUERO2連覇、ワールドカップ優勝と輝かしい実績を持っています。
そんな彼がFCバルセロナとの契約を満了し、新たな戦いの場に選んだのは日本でした。彼の生い立ちやFCバルセロナでの活躍、ルーツを探っていきながらアンドレス・イニエスタの素晴らしさを一緒に紐解いていきましょう。
目次
イニエスタプロフィール
イニエスタと言えば、12歳からFCバルセロナの育成組織で育ち、ヴィッセル神戸に移籍するまで、バルサ愛を貫き通してきた生粋のバルサっ子です。ですので、カタルーニャ出身かと思われますが、実はカスティーリャ州の生まれです。
幼少期は、地元のアルバセテ・バロンピエ(現在スペイン2部)の下部組織に入団し、巧みなドリブルテクニックと視野の広さで大人達を魅了します。そして、レアルマドリードからオファーを受けるまでになりましたが、両親の説得とFCバルセロナの下部組織に所属している選手が暮らしている寮、ラ・マシアが気に入り競合していたFCバルセロナへの下部組織入団を決めます。これから、彼のバルサでの物語が始まります。
下部組織に入団してから26年もの間、FCバルセロナでプレイをしてきたバルサを知り尽くす、ミスターバルセロナと言っても良いでしょう。
■アンドレス・イニエスタプロフィール
氏名 | アンドレス・イニエスタ・ルハン |
国籍 | スペイン |
生年月日 | 1984年5月11日 |
身長 | 170cm |
ポジション | ミッドフィルダー |
利き足 | 右 |
代表歴 | ・スペインU-15 ・スペインU-16 ・スペインU-17 ・スペインU-19 ・スペインU-20 ・スペインU-21 ・スペイン ・カタルーニャ |
イニエスタのクラブ歴と成績
イニエスタは、バルサのトップチームに昇格する前は、バルセロナのBチームで7年間プレイしてきました。現在は、鹿島アントラーズからバルセロナBチームに移籍した安部裕葵選手で有名ですね。
最後の1年間は、トップチームに帯同しながらシーズンを戦ってきました。この時、イニエスタの才能を引き出し、トップチームに昇格させたのが、元オランダ代表監督ルイス・ファン・ハールです。
イニエスタの現在までのキャリアは以下の表にまとめてみました。
在籍クラブ | 在籍年度 | 出場試合 | 得点 |
FCバルセロナB | 1996〜2003 | 54 | 13 |
FCバルセロナ | 2002〜2018 | 442 | 35 |
ヴィッセル神戸 | 2018〜 | 37 | 9 |
イニエスタの移籍金や年俸推移を調査
FCバルセロナやスペイン代表で素晴らしいキャリアと実績を残してきたイニエスタですが、彼の年俸はどのように推移していったのでしょうか。日本円に換算して見ていきましょう。
2002年 | 5000万円 |
2003〜2004年 | 1億円/シーズン毎 |
2005年 | 3億円 |
2006〜2009年 | 6億円/シーズン毎 |
2010〜2015年 | 9億円/シーズン毎 |
2016年 | 9億2000万円 |
2017年 | 10億4000万円 |
2018年 | 11億円 |
実績に対して、意外に少ないと思われる方も多いのではないでしょうか。現代サッカー界では、移籍を繰り返さないと年俸が中々上がりづらいシステムになっており、イニエスタも移籍を繰り返せば、倍以上の年俸は確実に貰えたであろうとの声もあります。
しかし、イニエスタのバルサ愛は、お金では買えない貴重なものであった事は間違いありません。
そして、FCバルセロナとの契約が満了し、晴れて日本の地を踏むことになったイニエスタですが、契約満了までFCバルセロナに在籍していたため、移籍金は発生していません。
移籍金は、契約途中による移籍の際に起こる契約解除金ですから、イニエスタは該当しない事になります。それではバルサは損するのでは?と思われがちですが、ヴィッセル神戸のメインスポンサーは楽天で、同時にFCバルセロナのスポンサーも務めています。移籍金以上の恩恵をFCバルセロナは受けていると言って良いでしょう。
イニエスタの神戸での年俸はいくら?
イニエスタがJリーグに来るという事は、日本サッカー界にとってビッグニュースでもありました。Jリーグ発足当時は、ジーコやベベット、ストイコビッチなど世界に名を轟かせたビッグネームの外国人選手が、各チーム1人は必ず在籍したものです。
しかし、近年ビッグネームが在籍していたのは、セレッソ大阪に在籍していたフォルランが最後で、しばらく話題になる選手が来る事はありませんでした。しかし、イニエスタが来日する事によりJリーグが活性化し始めた事は紛れもない事実です。
さて、そんなイニエスタ選手がヴィッセル神戸と交わした年俸は33億円の3年契約と言われています。FCバルセロナの3倍の年俸です。しかし、年俸以上の恩恵をJリーグにもたらしているのが、アンドレス・イニエスタ選手なのです。
イニエスタはバルサ復帰ではなくなぜ日本を選んだのか?
イニエスタは言わずとしれた世界に名前が知られている世界トップクラスのフットボーラーです。FCバルセロナ退団時には、多くのチームからオファーが舞い込んできました。その中でも有力視されていたのが、当時ビッグネームの外国人が多数在籍する中国です。
しかし、イニエスタは破格の年俸を提示されるもこれを固辞。最終的に日本でプレイする事を選びます。FCバルセロナの復帰もありえたのですが、何故日本を選んだのでしょう?
まずは、他のチームに在籍するにあたって、バルサと対決をしたくないのが大きな理由です。となると欧州のチームに在籍すれば、いずれ対戦する事になる可能性がありますから、欧州圏外のチーム選びを行います。
そして、家族が安心して生活できる場所をイニエスタは何より望んでいました。中国は、外国人選手は多数在籍していますが、退団した選手も数多くいます。その選手が口々に言うのが、「食事が合わない」「適切な医療が受けられない」です。
イニエスタも各方面から、代理人を通じて情報を得ていたのでしょう。愛妻家でもあり、何よりも家族を大切にしているイニエスタですから、食事が美味しくて医療も世界トップクラス、住環境が整備されていて教育環境が充実している日本を選択しました。
イニエスタの移籍金や神戸の年俸はいくら?バルサではなく日本を選んだ理由とは?まとめ
イニエスタがヴィッセル神戸で試合に出場している時は、必ず何かやってくれるというワクワク感が止まりません。
彼がひと度ボールを持てば、大きな歓声と相手チームサポーターの激しいブーイングが飛び交います。そして、その雑音をかき消すファンタスティックなプレイをプレゼントします。
先日開催されたフジゼロックス・スーパーカップのドウグラスへのアシストは、正にワールドクラスでした。全盛期に比べれば、体力面やスタミナなどは落ちており、怪我もしやすくなっています。しかし、サッカー界屈指のIQの高さと視野の広さでヴィッセル神戸の攻撃を活性化し、相手チームを恐怖のどん底にたたき落とします。
イニエスタのプレイは観る人の心に焼き付いて離れません。彼のプレイを観るためにチケットは争奪戦になるほどです。彼のプレイをぜひ観るためにスタジアムへ足を運びましょう。お金以上の素晴らしいものを彼は与えてくれます。