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『東京オリンピック2020』7人制ラグビーのルールをわかりやすく簡単に解説

『東京オリンピック2020』7人制ラグビーのルールをわかりやすく簡単に解説
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リオデジャネイロオリンピックから正式種目となった7人制ラグビー

別名「セブンズ」とも呼ばれ1883年にスコットランドのメルローズのクラブチームが資金稼ぎのために始めた競技だといわれており、それが次第に広く普及していき、独自のスポーツとして確立しました。

そんな7人制ラグビーでは現在世界トップレベルと言われている国が、ニュージーランド・オーストラリア・南アフリカの3か国です。

そんななか日本はリオデジャネイロオリンピックで、強豪ニュージーランドを破るという大金星を挙げました。

その後の試合で、惜しくも4位となりメダル獲得には1歩届きませんでしたが見事な健闘ぶりを見せてくれました。

今回の東京オリンピックでは、メダルを射程距離に入れられる位置にいるのは確かですので、今のうちに7人制ラグビーのルールを理解して、全力で日本代表を応援しましょう。

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7人制ラグビーとは?

7人制ラグビーのルールは、基本的には15人制ラグビーのルールとほぼ同じです。

ただ、ピッチは広いのに選手の数は半分以下となるので、守備範囲が広がりプレーする選手の運動量が大幅に増えます。そのため14分間という短い試合時間ですが、その間ずっと走り続けられる持久力が求められます。

また7人制は正確なパスワーク大変重要とされるので、ハイレベルな技術を持った選手がたくさんプレーします。そして人数が少ないので必然的にトライを決めるシーンも多くなります。

応援する私たちにとっては、スピード感のある試合展開に高度な技の数々、たくさん決まるトライとラグビーの魅力を余すことなく楽しむことができます。

7人制と15人制のルールの比較

では15人制ラグビーと7人制ラグビーの違いをみていきましょう。

人数

15人制ラグビーはFW8人とBK7人の計5人。

控えとして登録できるのは8人で合計23人で構成されます。

それに比べ7人制ラグビーはFW3人とBK4人の計7人。

控えとして登録できるのは5人で合計12人で構成されます。

グランド

7人制ラグビーで使用するグランドは、15人制ラグビーと同じ100m×70mの広さです。

15人制の半分以下の人数でプレーすることになるので、一人の選手がカバーしなければならない範囲がとても広くなります。

そこをどう守り、どう相手を交わし、攻めていくかがポイントになります。

攻める側に広いスペースが与えられることになるので、必然的に守る側のスペースは大きくなります。

そのため相手ディフェンスを抜き去ることができれば、あっという間にトライにつながるのでスピード感あふれる試合展開となります。

15人制ラグビーとは、一味も二味もちがう流れるような展開を楽しむことができます。

交代人数

交代人数は15人制ラグビーは8人まで、7人制ラグビーは5人までとなっています。

ただし1度交代した選手は、もうその試合ではプレーすることはできません。

スクラム

15人制ラグビーでは、8人でスクラムを組んで押し合うのに対し、7人制ラグビーはFW3人の選手で1列にスクラムを組んで押し合います。

スクラムを組んでボールが入るとすぐにゲームが展開していき、場合によってはあっという間にトライに繋がることも多くあるのが7人制ラグビーのスクラムの特徴です。

試合時間

試合時間は、15人制ラグビーは前後半40分ずつ計80分間なのに対し、

7人制ラグビーは前後半7分ずつ計14分間で争われます。

15人制ラグビーの合計80分に比べると格段に短いので、試合のペースや展開がとてもスピーディーに進んでいきます。

その分、選手の運動量は相当なものになるので、持久力がとても大切になってきます。

試合時間14分の間で、いかに質を落とさずプレーし続けることができるかが勝負のカギとなり、応援する私たちにとっては、とても見応えのある試合になるのが大きな魅力といえるでしょう。

ハーフタイム

15人制ラグビーのハーフタイムは15分となり、7人制ラグビーのハーフタイムは1分となっています。

ハーフタイム後はサイドを交換して後半戦に突入します。

7人制ラグビーのポジションと役割について

7人制ラグビーは守備範囲が広いうえ人数が少ないこともあり、ボールをどれだけ長く持っていられるかがとても重要になってきます。

そのため、選手一人一人の能力がチーム全体のレベルに直結することになります。

ポジションは15人制ラグビーほど細かく分かれていないので、7人制ラグビーを見るのがはじめてという人でも、とても分かりやすいポジション設定となっています。

フォワード(FW)

左右のプロップの2名で構成され、基本的に力の強い選手が配置されることが多いポジションです。

フッカー

15人制ラグビーとは違い、このフッカーがボールを蹴ることでプレーがどんどん展開されていくので、ちょっとしたミスでも相手にトライを奪われてしまうことになってしまうこともあります。

そのため、正確かつ確実にボールをコントロールすることができる能力、そしてピッチを縦横無尽に走り回ることができる体力が必要とされるポジションです。

バックス(BK)

7人制ラグビーはスクラムハーフ、スタンドオフ、センター、ウイングの各1人ずつ計4名で構成されます。

スクラムハーフ

7人制ラグビーではエースと呼ばれるポジションです。

一番後ろからラインを調整したりスペースをなくしたりして敵の攻撃をかわしていきます。常に攻撃を中心にプレーするポジションとなります。

スタンドオフ

スタンドオフは15人制ラグビーと同じくチームの司令塔となるポジションです。

自分自身も走りながらトライチャンスを作るので、長けた持久力を持っている選手に向いているポジションです。

センター

センターはボールを持って走ることが多く、高い運動量が求められるポジションです。

また、走るということは相手のディフェンスとぶつかるということでもあり、ぶつかられても倒されない突破力も必要とされるのでフィジカルの強い選手が配置されることが多いです。

ウイング

ウイングは15人制ラグビーと同じくトライをする技術と足が速いということが必要なポジションとなります。

7人制ラグビーは人数の少なさからスペースができやすく、サイドを展開していくときに足の速さが大いにものをいいます。

またウイングは、足の速さに加えてその一瞬を判断する洞察力、それを行動に移すことができる技術と瞬発力、そして走った時のトップスピードを維持できる体力を求められる非常に難しいポジションでもあります。

『東京オリンピック2020』7人制ラグビーのルール・まとめ

昨年開催されたラグビーワールドカップでは15人制ラグビーが一躍有名となり、2020年はいよいよ東京オリンピックが開幕します。

しかし、7人制ラグビーは15人制ラグビーに比べると、まだまだ知名度が低いスポーツだというのが現実です。

また、15人制ラグビーにすっかりハマってしまったから東京オリンピックのラグビーも楽しみ!と思っていきなり7人制ラグビーを見ると、その違いに驚き戸惑ってしまうかもしれません。

今から7人制ラグビーのことを知って少しでも知識を身につけておけば、オリンピックでの日本代表の試合もいろいろな角度から楽しむことができるはずです。

7人制ラグビーは、選手の躍動感や個人技を楽しむことができ、そのスピード感に圧倒され、どんどん決まるトライ心からワクワクできる素晴らしいスポーツです。

東京オリンピックで日本代表がメダルを獲得できるように、私たちも力いっぱい声援を送りましょう。