現在、サッカー日本代表の中心として欠かせない存在となった柴崎岳選手。
スペインのラ・リーガ・デ・セグンダ・ディビシオン、デポルティーボ・ラ・コルーニャに在籍し主力として活躍しています。
彼の活躍は並々ならぬ物がありますが、決して順風満帆とは言えないサッカー人生を歩んでいます。そんな柴崎岳選手の経歴や、東京オリンピックのオーバーエイジ枠に選ばれるのか?詳しくご紹介していきます。

目次
柴崎岳プロフィール



柴咲岳選手は青森県生まれの青森育ちで、全国屈指の強豪校青森山田高校で10番を付けて活躍しました。青森山田高校出身のJリーガーと言えば、ヴィッセル神戸の藤本憲明選手やFC東京の室屋成選手などが有名ですが、2人とも大阪府出身です。
青森出身でJリーガーになり、日本代表に上り詰めた第一人者として、柴咲岳選手が地元のヒーローになっています。さてそんな彼のプロフィールはこちら。
出身地 | 青森県上北郡野辺地町 |
生年月日 | 1992年5月28日 |
身長 | 175cm |
ポジション | ミッドフィルダー |
日本代表歴 | ・U-17日本代表 ・日本代表 |
柴崎岳のクラブ歴と成績


柴咲岳選手は、青森山田高校卒業後、鳴り物入りで鹿島アントラーズに入団します。入団当時は増田誓志氏や小笠原満男氏などボランチの層が厚かったため、中々出場機会を得る事ができませんでしたが、持ち前の負けん気と地道な練習が身を結び、2年目からは主力として活躍。そして、2016年念願のスペイン移籍を果たします。
在籍チーム | 在籍年度 | 出場試合 | 得点 |
鹿島アントラーズ | 2011 | 19 | 1 |
2012 | 44 | 4 | |
2013 | 44 | 2 | |
2014 | 41 | 6 | |
2015 | 30 | 5 | |
2016 | 39 | 4 | |
テネリフェ | 2016〜2017 | 16 | 2 |
ヘタフェ | 2017〜2018 | 22 | 1 |
2018〜2019 | 9 | 0 | |
デポルティーボ | 2019〜2020 | 14 | 0 |
※デポルティーボの出場数は2020年2月9日現在の数値をまとめたものです。
スペインに移籍したは良いものの、しばらく胃に不調を訴え試合に出場する事ができなくなってしまいます。テネリフェは西アフリカ沖合にある島で乾燥地帯でもあります。そのため料理も油を大量に使った物が多く、それが原因ではないかと言われています。
基本的にJリーガーは油を摂取する事はほとんどありません。試合開始48時間前からは肉、魚を一切摂取しないというきめ細かな食生活を維持しています。そのため、慣れない油料理を摂取してしまった事によって胃腸炎を起こしたのではないかと考えられます。
このまま出場かなわず日本に帰るのではないか?と心配の声もありましたが、見事に復活し16試合に出場し2ゴールを挙げる大活躍をします。ヘタフェ移籍時も地元サポーターの残念がる声が聞こえてきました。
柴崎岳の年俸推移を海外組選手と比較調査!


現在スペインで活躍している柴崎選手もやはりプロサッカー選手。当然年俸が評価の全てになりますので、いくら貰っているのか気になる所ではありますね。さて、柴崎選手の年俸はいかほどになるでしょうか?
在籍チーム | 在籍年度 | 年俸 |
鹿島アントラーズ | 2011 | 360万円 |
2012 | 1000万円 | |
2013 | 1500万円 | |
2014 | 2000万円 | |
2015 | 3500万円 | |
テネリフェ | 2016〜2017 | 5000万円 |
ヘタフェ | 2017〜2018 | 1億円 |
初年度はJリーグの契約規定でC契約からのスタートになりますので、年俸の上限が決まってきます。そのため360万円という、当時のC契約上限の年俸でスタートしています。
そこからA契約に移行し、徐々に年俸が上がっていきます。しかし、現代サッカー界は移籍をしないと給料が上がりづらいシステムになっています。そのため、鹿島からテネリフェに移籍した際は年俸が大幅に上がっているのがよく分かります。
柴崎岳の移籍先のクラブと移籍金はいくら?


柴崎選手は、現在スペインの名門クラブでもあるデポルティーボ・ラ・コルーニャに在籍しています。古くからのラ・リーガファンにはおなじみのチームです。かつてはディエゴ・トリスタンやJリーグでおなじみのベベット、元ブラジル代表のリバウドなど往年のスタープレイヤーが在籍していましたね。
さて、そんなデポルティーボ・ラ・コルーニャに移籍することになった柴崎選手ですが、移籍する際に発生する移籍金はどのくらいかかったのでしょうか?
移籍金は、通常チームと選手の間には契約期間が設けられており、契約期間終了まで在籍していれば発生しません。これがいわゆるフリー移籍と言われるものです。
しかし、移籍期間の途中にチームを移籍する事は契約不履行に当たりますので、当然違約金が発生します。契約解除金と言っても良いでしょう。本来であれば選手側が支払うのですが、これを移籍先のチームが肩代わりするのが慣例となっています。これが移籍金の流れで、現代サッカービジネスにおける重要なファクターとなっています。
さて、柴崎選手がヘタフェからデポルティーボ・ラ・コルーニャに移籍する際には契約期間途中の移籍でしたので、当然移籍金が発生します。金額は幾らかと言うと条件付きでの移籍金支払いというあまり聞いた事がない支払いとなっています。
この条件と言うのが、デポルティーボ・ラ・コルーニャが1部に昇格した場合のみ支払いが発生し、2部残留もしくは3部降格の場合は移籍金が発生しないという極めて珍しいケースです。
昇格した場合に発生する移籍金の金額は公表されていませんが、スペインの「マルカ」紙によれば推定で200万ユーロ、日本円で換算すると2億4022万円(1ユーロ120.11円/2月9日現在)になります。
柴崎岳は2020年東京オリンピックに出場&活躍することはできるのか?


東京オリンピックまで後半年を切り、ますますオリンピックサッカーの代表選手に関して各メディアが論争を巻き起こしています。その中でも気になるのがオーバーエイジ枠。先日行われたAFCU-23選手権ではグループリーグ敗退という屈辱を味わったため、オーバーエイジ枠に関してはかなり関心が寄せられています。
柴崎選手のメインポジションは中盤の底にあたるボランチになります。ここでのオリンピック候補はオランダで活躍している板倉選手、川崎の田中碧選手、広島の松本選手、湘南の斎藤未月選手、大阪体育大学から札幌に加入する田中駿汰選手などが挙がっています。



ゲームメーカーとして視野が広く、パスを散らせるタイプの選手で、キャプテンシーを発揮できる選手となると少し物足りなさを感じますので、柴崎選手にぜひオーバーエイジ枠に入り、チームを引き締めてもらいたいものです。
まとめ・柴崎岳の移籍先デポルティーボクラブとは?年俸推移と移籍金はいくら?
鹿島から世界に旅立ち、現在も夢を追い続けてボールを追いかけている柴崎岳選手。
試合に出られずバッシングをされる事もありました。「日本代表はリハビリの場ではない」とか「クラブで試合に出れないのによく代表に選ばれたな」など、心無い言葉が飛び交う日々が続きました。
しかし、神様は見てくれているもので、現在怪我が無ければコンスタントに出場機会を得てアシストを量産するくらいにまでなっています。彼の夢はここで終わりではなく、スペイン1部に上がり、バルセロナやレアルマドリードと対戦するためにピッチにたつ事ではないでしょうか。
彼の夢はもう手の届く所まで来ています。彼の活躍と成長を願って、東北の魂を持つ男柴崎岳選手を心から応援しようではありませんか。