サッカーの「審判」。試合の時間計測の他、ルールの統制はもちろん試合をスムーズに行うための役割として重要な要素がいくつもあります。90分間走り回り、体力だけでなく頭脳も使い、一瞬の出来事を正確に判断する冷静さも必要になってきます。この審判を支えるウェアやグッズは何があり、どのように審判をサポートしているのか、詳しくご紹介していきます。
目次
サッカーの審判をする時に必要なもの① 審判服
サッカーの審判をするのに必要不可欠なのが審判専用のユニフォームです。フィールド上の選手が使用するユニフォームとは違い、国の審判規定によって使用する色が決められています。
JFAが定めた審判のユニフォームは黒の単色で、Jリーグの試合や例外を除いて、他の色のユニフォームを着用する事は禁止されています。従って、フィールドでプレイする選手は黒単色のユニフォームで試合をする事は規定によりできません。
U-12の選手のユニフォームは黒以外のユニフォームを選択するように規定で決まられています。Jリーグでも、アウェイやアニバーサリーモデルで黒を基調としたユニフォームをデザインしているチームもありますが、黒の種類を変えたり、他の色をアクセントにしたりして、審判と見分けがつくようなデザインにされています。
サッカーの審判をする時に必要なもの② シューズ
次に審判が必須とするアイテムがシューズです。規定ではサッカー専用のトレーニング用シューズ、もしくは足裏にポイントが入っている競技者用シューズどちらでも可能となっています。
色は特に規定はありませんが、ユニフォームが黒なので、色を合わせて黒色を選択している審判が多いです。フィールドによってはポイント付きのスパイクシューズが使用できない事もあるため、トレーニング用と2足用意している審判もいます。
ここで大事なのがシューズ選びです。90分間絶え間なく走り続けるため、サイズに合わないシューズを履いてしまうと疲れが溜まりやすくなったり、ケガの原因になってしまいます。足囲と足長をしっかりと測って、自分の足に合ったシューズを履く事が重要になってきます。
サッカーの審判をする時に必要なもの③ レフリーワッペン
サッカーにおける審判は、各サッカー協会が公認した審判であるという事を証明しなければなりません。それを証明したものがレフェリーワッペンです。
レフェリーワッペンは、各等級の審判講習会や試験を受けて、合格した時に貰える記章です。通常は左胸につけて公認審判だという事を周りに知らせます。等級によって色分けされており、色によって何級の審判員か一目で判別できるようになっています。
審判専用のユニフォームには、左胸にあらかじめワッペンが付けられるようにマジックテープが施されています。別にワッペンホルダーも販売されているため、マジックテープがなくても装着が可能となっています。
サッカーの審判をする時に必要なもの④ 笛
サッカーでは、試合開始や終了、試合の中断には必ず笛「ホイッスル」を使用します。しっかりと選手に聞こえるように専用のホイッスルが販売されています。
ただ、金切り音みたいに人間が不快になる音を鳴らすホイッスルは避けたいもの。自然な音で、かつ遠くまではっきりと聞こえるホイッスルを選ぶのが望ましいです。
サッカーの審判をする時に必要なもの⑤ 腕時計
サッカーは前後半45分ずつ行われる競技で、落雷や特殊な事情がない限り、時間が止まる事はありません。しかし、審判はファウルや怪我、選手の交替などで試合を止めたりした場合、時間をアディショナルタイムに加算しなければなりません。
ほとんどの審判員がストップウォッチやラップタイムの計測メモリーがついた多機能時計を身に付けています。デジタル時計を主につけていて、軽さと機能性、頑丈さをメインに時計選びをしています。
現代サッカー界では、有名ブランドのタグホイヤーやウブロなども協賛している事から、国際審判員やプロフェッショナルレフェリーは、そのブランドの時計を協会から支給されて使っている場合もあります。
サッカーの審判をする時に必要なもの⑥ ソックス
サッカーの審判用ユニフォームを着用したら、やはり必要になるのが専用のソックスです。基本は審判用ユニフォームに合わせた色、黒で規定が決まっています。
ソックス選びも重要となり、足を保護してくれるタイプでかつ速乾性に優れているものが最も大事となります。
足は蒸れたりしてすぐ汗をかいてしまいますから、素早く乾くもの。90分間走り回るので、簡単に破れない頑丈なソックスを選ぶ事が重要な要素となります。
サッカーの審判をする時に必要なもの⑦ 警告カード・カードケース
サッカーには、選手が危険と見なされるプレイをした時、諌めるためのカードがあります。イエローカードとレッドカードの2種類がありますが、審判としては試合中常に携帯しなくてはなりません。
紛失などがあってはなりませんから、携帯がしやすいようにカードケースも必要になります。審判専用で販売されているものの中には、警告カードとカードケースの他に、審判用記録用紙と鉛筆、消しゴムがセットになったものも販売されています。
紙だと汗などでボロボロになるため、塩化ビニールなどプラスチック製のものも販売されています。
サッカーの審判をする時に必要なもの⑧ コイン
サッカーは試合を始める前に、どのチームからボールを動かせるか、フィールドはどこを選ぶかを選択するためにコイントスをします。
コインについては明確な規定はなく、裏と表がハッキリと判るコインであればどれを使用しても問題ありません。オシャレに1ドル硬貨でコイントスをしている審判もいます。
サッカーの審判をする時に必要なもの⑨ スコアカード
サッカーで審判をしていると、90分間に様々な事が起きます。警告を出した選手。得点、交替選手など、色々な事が起きます。
それを記録して各主催元に提出をするのがサッカーの記録用紙、いわゆるスコアカードになります。都道府県サッカー協会によっては、PDFでプリントアウトできるものもありますし、試合会場で主催元から直接わたされるものもあります。
サッカーの審判をする時に必要なもの⑩ ペン
サッカーのスコアカードに記録をする時にどうしても必要となるのが、書くための道具ペンです。
サッカー審判用に専用のレフェリーペンが販売されており、それを使うと便利です。ゴルフのスコアを書く時に使うペンも代用可能です。
さらに書き間違えをした時に消しゴムやペン型の修正液を持っておくと良いでしょう。書きやすいタイプのものから、ホルダーに保管しやすいものまで様々なタイプのペンが販売されています。
サッカーの審判をする時に用意する服装や持ち物10選・まとめ
サッカーの審判員は想像を絶するほどに重労働です。それをサポートし、円滑な試合を進められるように様々ま物があります。
早いスピードで一瞬の出来事を正確に判断しなければならない大変な仕事です。ミスも起こりえますが、これだけのものを揃えて試合に望まなければいけない審判と分かれば、試合で観る審判も、また違った視点で見る事ができますね。
