昨年のラグビーワールドカップを機に、「ラグビースクールに通いたい」とか、「もう入会した」という子供がとても増えています。
では、子供が「ラグビーをやってみたい!」そう言いだしたとき、まずなにから始めたらいいでしょうか。
今回は、ラグビースクールに通うメリットやスクールでは何をするのか、またラグビーを一から始めるために必要な道具などを紹介していきます。
ラグビーに興味を持っているお子さんがいる方はぜひ参考にしてみてください。
目次
子供のラグビースクールのメリットは?
団体でプレーするなかで、コミュニケーションの取り方を学んだり、他人の痛みを知ったりすることで心も体も大きく成長していきます。
「One for all,ALL for one=1人はみんなのために、みんなは1人のために」というラグビー精神から、自分のことだけでなく他人のことも大切にすることを学ぶこともできます。
子供のラグビースクールはどんなことをするの?
ラグビースクールは、想像しているよりもたくさんあり、幼稚園の年長くらいから中学生くらいまでの子供が通うことができます。
ほとんどのスクールは、幼児クラス、小学1~2年生クラス、小学3~6年生クラス、中学生以上のクラスという感じに分かれおり、その年齢にあったトレーニングを行います。
練習内容も年齢に合わせて行われ、徐々にステップアップしていきます。
幼稚園の年長から小学2年生くらいまでの子供たちは、タグラグビーやミニラグビーでラグビーを楽しむことからはじめます。
タグラグビーとは?
タグラグビーとは、4人1チームで腰にタグをつけてプレーします。
ボールを持って敵チームのゴールラインに向かって攻めていくのはラグビーと同じですが、腰につけたタグを取ることでボールを止めることができます。プレーに慣れてきたら人数やコートを広げてプレーするようになります。
タグラグビーは、激しいコンタクトプレーがないので安全にラグビーを楽しむことができ、面白さも知ることができます。
小学校3年生から中学生くらいになると、普通のラグビーと大きな違いはないミニラグビーやジュニアラグビーへとレベルアップし、プレーをすることになっていきます。
基礎練習やトレーニングのほかに、他のチームとの練習試合などで確実にレベルアップをしていきます。
ラグビースクールは、体験教室を設けているスクールがほとんどなので、どこに入ろうか悩んでいるときはぜひ参加してみましょう。
その際、1スクールだけではなく、複数のスクールの体験教室に参加し、その子に合ったスクールを見つけることがとても大切です。
子供がラグビースクールに通うために必要なもの8選
シューズ(スパイク)
スクラムやタックルなど、下半身にかかる負担が大きいラグビーのシューズ選びはとても大切です。激しいぶつかり合いがあるスポーツなので、丈夫なスパイクを選ぶ必要があり、自分のポジションがどこなのかによって選ぶシューズも変わってきます。
ただ、子供用のラグビーシューズは、基本的にスタッドは固定式を使用するのが一般的なので、参考までにシューズの種類をご紹介します。
ラグビーのスパイクには「スタッド」という突起物がついています。このスタッドがあることで、踏ん張りが効いたり、滑るのを防いでくれたりするので、グリップ力が強いものを選ぶのがポイントです。
スタッドには、足に対する負担が少ない「固定式」と、踏ん張りが効いたり滑るのを防いでくれる「取り替え式」があります。
バックスの選手であれば、ディフェンスと激しくぶつかり合うことも少ないので、スタッドは固定式で、グラウンドを軽快に走ることができる軽さとフィット感があるものを選ぶのがオススメです。
フォワードの選手であれば、スクラムやタックルという激しいプレーがメインになるので、スタッドは取り換え式で、フィット感はもちろん重量感や硬くてより頑丈なものでを選ぶとプレーしやすいです。
最近では、サッカーで使うスパイクでプレーしている選手もいます。サッカーとラグビー両方で使用できるシューズも販売されています。
ただ、走ることが多いサッカーのスパイクは比較的軽く作られているので、ラグビーだとバックスの選手が使用していることが多いです。
練習着(ソックス・パンツ・シャツ)
ラグビーに限らず、のびのび快適にスポーツをするには、着ていて窮屈だったり違和感がないということがとても大切です。
フィット感はもちろん、動きやすさや速乾性は必須ポイントです。
そして、意外と大切なのが耐久性。ラグビーは相手選手とぶつかり合いながらゴールラインを目指すので、その過程で服を引っ張られたりすることも多くあります。すぐに破けてしまうことも十分に考えられるので、耐久性は重要です。
ただ、ラグビーを始めるくらいの年齢では、激しくぶつかるプレーも少ないので、汚れたりすぐにサイズアウトして着られなくなることを考え、安価で動きやすいものを何枚か購入しておくと替えがきき便利だと思います。
また、寒い日の練習に便利なのはウィンドブレーカーです。必要以上に体の冷えを抑えてくれる効果も期待できます。
パンツ
ラグビーウエア
ラグビーソックス
ラグビーボール
ラグビーボールはスクールで用意されているので、家での練習用で購入するといいでしょう。最近ではゴム製のものが主流となっているようです。
ボールを購入する際は、ボールを使う子供の年齢に合ったサイズを選びましょう。
目安でいうと、小学校低学年には2.5~3号球サイズ、高学年になると4号球、そして中学生以上だと5号球になります。メーカーによっては若干サイズの表記が異なることもあるので、購入の際には確認が必要です。
価格は安いものだと3000円前後から、高いものでは20000円前後までと幅広く販売されています。
メーカーは、ミズノやモルテン、ギルバート、STEEDENやSILVER FERNなど日本のメーカーだけでなく、ラグビーの本場ニュージーランドやオーストラリアのメーカーなどさまざまな国や会社で製造されていますので、ぜひ実際に自分の手にとってよくなじむものを見つけて購入しましょう。
マウスピース
基本ラグビーでは、マウスピースの装着が義務付けられています。
マウスピースは、タックルやスクラムなどのプレー中、その衝撃と威力で口の中を怪我してしまうことを防いだり軽く済ませることを目的としています。
また、マウスピースの色は、パッと見た時に出血していると見間違うような色は禁止されています。
価格は、2000円程度で販売されているものもあれば、歯医者さんで型を取り自分専用のものをオーダーメイドできるものまで幅広く販売されています。
予算に余裕があれば、オーダーメイドで作ってもらうのもいいかと思いますが、ラグビーを始めるような年代の子供が、まず最初に準備する場合は市販のもので十分です。
マウスピースを選ぶときに大切なのは厚みです。
薄すぎると衝撃から口の中を守ることができないので、ある程度しっかり厚みのあるものを選ぶと安全にプレーすることができます。歯を食いしばることは、より強い力を生み出すことにもつながりますので、自分に合った最適のマウスピースを見つけましょう。
スパイク入れ(シューズケース)
スパイク入れは、特にこれがオススメというポイントはありませんが、シューズと同じメーカーのものを選ぶとサイズもピッタリあうのでとても使いやすいです。
リュック(バッグ)
リュックも特にこれがいいというのはありませんが、着替えや飲み物など多くの物をいれるので、極力大きく背負っていても肩に負担があまりかからないものを選ぶといいです。リュック1つで荷物がまとまるというのはとても理想的ですよね。
ヘッドキャップ
ヘッドキャップは激しいぶつかり合いがあるラグビーでのプレー時に、頭部を損傷から守ること、そして耳を守ることも目的としています。
特に、タックルなどは頭部などにぶつかり脳震盪などを起こしたり、耳がつぶれてしまったりすることもあります。
ヘッドキャップは、高校生まで装着することがルールで義務付けられていますので、ラグビーを始めるのであれば絶対に必要なものになります。
選ぶときのポイントとしては、耐久性、フィット感はもちろん汗や湿気をこもらせない通気性の良さもとても大事です。実際にかぶってみて自分に一番フィットするものを選びましょう。
子供がラグビー教室に通うために必要なもの8選|まとめ
子供が何かに夢中になる姿というのは、親として成長を感じるとともにとても喜ばしいものですよね。
ラグビーは足が遅くても、体が大きくなくても、仲間を思う気持ち優しさがあれば誰でもできるスポーツです。
自分から何かをやりたいと言い出した子供を親として全力でサポートしてあげましょう。いろいろなことを吸収してきっと大きくたくましく成長してくれるはずです。